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「入試の概観」を何故変えたか

「入試の概観」を何故変えたか

はじめに

入試攻略数学問題集2018年度版はおかげさまで好評のようだ。
Amazonでのカスターレビューで「例年以上に注や参考に力が入っている」と誉めていただき,それをまさに書いたオレとしてはちゃんと見てくれる人がいることに感謝したい。

別のレビューで,昨年までついていた入試分析がなくなり残念と言う趣旨のご意見を頂いた。
例年付けていた「入試の概観」のことだろう。どのようなテーマが増えたり減ったりしているのかなどの分析をとりまとめの者が分析して書いていた。

これを便利に思われていた方には確かに申し訳ないと思う。

今年はオレが取りまとめだったのでそれを作成していたのだが,思うところがあって,その部分を「単元とその収録問題」は「収録問題の概要」に差し替えたのだ。

Amazonのレビュー欄のような公の場でオレが勝手にコメントするのもおかしいから,ここにその意図を書いておく。

この問題集は全部解くものではない

オレはこの問題集について「全部解くことは受験生に負担が多い。一部を解いてくれれば良い」と思っているし,それが現実的な使い方だと思う。

現役生ならチャートやフォーカスのような問題集を高校で指定されて勉強しているだろうし,浪人生は各予備校のテキストが勉強の中心のはずだ。

しかし,同じ問題ばかり解いていては本当に分かって解いているのか,覚えてしまっているのかが区別しにくい。普段勉強しているテキスト以外の初めて見る問題を解いて,学力がついたかチェックしたいはずだ。この問題集はそのために使うのが,一番多いのだと思う。

つまり「全部解いて受験に必要な事を身に付ける」という使い方は,少数派だと思う。もちろんそういう使い方をしてくれればかなり力はつくはずだが,多くの受験生にとって「メインの教材の補助」という位置づけだと思う。

どの問題を解いたらいいのかの指針を冒頭に載せたい

そういう使い方をしてもらうために「どの単元が何番にあるのか」という大まかな情報と,もう少し細かい情報の2種類の指針を冒頭に載せると良いのではないかと考えた。前者が「単元とその収録問題」であり,後者が「収録問題の概要」だ。

例えば,メインの教材で数2の「図形と方程式」を復習した後でこの単元の初めて見る問題をこの問題集でやってみたいと言うときには「単元とその収録問題」を見て問題を選んでくれればよい。

もう少し細かく「図形と方程式」のうちの「軌跡」を解きたいというなら「収録問題の概要」から探してくれれば良い。

さらに,色々入れた【注】や【参考】がどの問題にどういうことが書いてあるのか,「収録問題の概要」からざっと分かるようにもしたかった。

問題集のどこに何が書いてあるのかを知るには全体に目を通す必要がある,と言うのでは不便だと思う。その意味で「単元と収録問題」と「収録問題の概要」は役に立つと思う。

「入試の概観」を入れる余裕がなくなった

「単元とその収録問題」と「収録問題の概要」を入れたら,「入試の概観」を入れる余裕がなくなってしまった。ということで「入試の概観」を楽しみにしていた方は御容赦下さい。

受験生は「全国の入試問題がどうなっているか」よりも自分の志望校の傾向の方が重要だろうし,それはこの問題集ではなく赤本などに任せるべきだと思う。

終わりに

二十年ほど前にオレが取りまとめを担当した頃は「入試の概観」ではなくて「トピックス」と称して,全員が勉強する必要はないけど面白いという入試問題を何題か取り上げていた。

例えば,2000年の静岡大の問題で「2曲線で囲まれる図形の面積を求めよ」が,図を描いてみたら富士山の雪の面積のことだったとか。

question.2000sizuoka

Mt.Fuji
(面積は\(\displaystyle -\frac{34}{15}+24 \log \frac 3 2\)です。)

それはそれで好評だったと思うが,来年はどうなるのかは次の取りまとめの人が決めるのでお楽しみに。

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